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ニュースリリース2024/07/082ブームロックボルト打設ロボットが 日本建設機械施工大賞を受賞
~山岳トンネル工事での安全性と生産性の向上を実現~
古河ロックドリル株式会社は、2ブームロックボルト打設ロボット「ボルティンガー」 B22RLについて、遠隔技術を活用し、山岳トンネル工事のロックボルト工における安全性・生産性向上を実現したことが評価され、「令和6年度 日本建設機械施工大賞」選考委員会賞(一般社団法人日本建設機械施工協会 主催)を受賞しました。
遠隔技術を用いて施工現場の安全性・生産性を向上させた「ボルティンガー」B22RL
受賞したのは、山岳トンネル工事で使用する遠隔技術を活用した2ブームロックボルト打設ロボットで、共同で応募した清水建設株式会社、株式会社ケー・エフ・シーと共に、6月14日、機械振興会館(東京都港区)にて表彰されました。ロックボルト打設の3つの手順(打設孔の穿孔、ロックボルト定着用モルタルの注入、ロックボルトの挿入)を一貫して施工できるロックボルト打設装置(ボルティングユニット)により、人力での打設に比べて大幅に施工時間を短縮および作業従事者を削減し、同ユニットを左右に2基装備することにより急速な施工が可能になりました。これらはキャビン内から遠隔にて操作できるので、落盤など被災リスクの高い切羽直前での作業を無くし、施工の安全性を高めました。本技術は、国土交通省の新技術情報システムNETISに登録されており(NETIS登録番号:KT-220225-A)、東海北陸自動車道・真木トンネル工事(富山県、発注者:NEXCO中日本、施工者:清水建設株式会社)にて実証されました。
■受賞理由
ロックボルト打設において、穿孔・モルタル充填・ボルト挿入の3作業を一貫して行うシステムにより、危険および苦渋作業を回避するもので、作業従事者を削減できる点が高く評価されました。
【補足資料】
■賞の概要【日本建設機械施工大賞】 主催:一般社団法人日本建設機械施工協会
建設機械及び建設施工に関する技術等に関して、調査・研究、技術開発、実用化等により、その向上・普及に顕著に寄与したと認められる業績を表彰するものです。
■ロックボルトとは
山岳トンネル工事のNATM工法において使用され、トンネルの壁面へ放射線状に打設され、吹付されたコンクリート壁と岩盤を一体化させます。
■2ブームロックボルト打設ロボット「BOLTINGER」B22RLの特徴
① 長さ3、4、6mのロックボルト打設が可能
短尺(3m、4m)、およびロックボルト継ぎ仕様の打設装置を設けることで長尺(6m)の一般的なロックボルトの打設が可能です。
② 2ブームで同時にロックボルトを急速施工
せん孔・モルタル充填・ロックボルト打設専用ブームを左右に装備して、せん孔からロックボルト打設まで、同時に進められます。
③ ロックボルト打設位置のガイダンス機能を搭載
トンネル坑内の常設トータルステーションによる測定と機体に装備された各種センサーによって、予め入力設定された施工(せん孔)位置へ打設装置をモニタ上でガイダンスし、正確かつスピーディーな施工を実現しました。
④ モルタル供給装置を遠隔操作
機体後方にモルタルポンプを搭載し、キャビン内から、モルタル充填装置のワンマン運転が可能です。