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クラシックロックドリルの世界
第16回 530D/524D ストーパー

530D ストーパー 1960年(昭和35年)
530dストーパー
530D標準形式フロントヘッド
530dストーパー
530Dタペット形式フロントヘッド

金属鉱山で多用されたストーパーですが、ほとんどのストーパーは開発時間短縮のため既にあるさく岩機のバブルセット等の内臓部品を活用する形ですすめられました。

asd45ストーパー
ASD45(1951年:昭和26年)ASD26の部品を利用
ASD43(1951年:昭和26年)ASD25の部品を利用
仕様
形式 ASD45ストーパー
重量 41kg
シリンダ内径 76㎜
ピストン
ストローク
64㎜
バルブ形式 半自動バルブ
SEMI AUTOMATIC VALVE
バルブ形状 フランジ型
打撃数 2150回/分
販売価格 "70,000円 S35(1960)年
(参考:当時の大卒初任給約13,000円)"
形式 ASD43ストーパー
重量 30kg
シリンダ内径 60mm
ピストンストローク長 54mm
バルブ形式 半自動バルブ
SEMI AUTOMATIC VALVE
バルブ形状 チューブ型
打撃数 2000回/分
販売価格 "54,000円 S33(1958)年
(参考:当時の大卒初任給約13,000円)"

新型さく岩機312D、317Dが開発されると同じように内臓部品を利用したストーパーが製作され、旧型ストーパーを更新しました。

530dストーパー
530D(1960年;昭和35年)317Dの部品を利用
524D(1959年:昭和34年)312Dの部品を利用
仕様
形式 530ストーパー
重量 30kg
シリンダ内径 68㎜
ピストン
ストローク
49㎜
バルブ形式 全自動バルブ
AUTOMATIC VALVE
バルブ形状 チューブ+フランジ型
打撃数 2500回/分
販売価格 "68,000円 S35(1960)年
(参考:当時の大卒初任給約13,000円)"
形式 524Dストーパー
重量 25kg
シリンダ内径 54mm
ピストンストローク長 45mm
バルブ形式 全自動バルブ
AUTOMATIC VALVE
バルブ形状 チューブ+フランジ型
打撃数 2450回/分
販売価格 "68,000円 S35(1960)年
(参考:当時の大卒初任給約13,000円)"

524D、530Dは新型ストーパとして数々の新機構が取り入れられていましたが、特に機械本体とフィードシリンダを空気銃の用に折り曲げられ、横向きせん孔できることは他社ストーパーに見られない大きな特徴でした。
530Dカタログ
530Dカタログ

524D,530Dの説明書
524D,530Dは本体とフィードシリンダ連結部を折り曲げてレッグドリルの様に使用することもできました。
本体とフィードシリンダの結合部
本体とフィードシリンダの結合部

530Dによる上向きせん孔
530Dによる上向きせん孔(足尾銅山)


530Dの作動状態

次回は番外編「空圧さく岩機の潤滑」の予定です。

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